【法律問題】過去の事件からオンラインカジノを解析

【オンラインカジノは違法?合法?】事件から見る法律問題

3つの事件から見るオンラインカジノの法律問題

2016年は、オンラインカジノ関連の大きな事件が立て続けに3つ起き、
日本のオンラインカジノ界を揺るがせた年であったといえます。
この3つの事件について、時系列順に解説していきます。

[1]NetBanQ事件(16年2月)

2016年に入って間もなく起こったのがNetBanQ事件です。

逮捕容疑は、平成24年11月~27年10月
既存の海外のカジノサイトを利用するための
決裁口座「NetBanQ」など2口座を運営。
客に賭け金を入金させるなどして、バカラや
ブラックジャックなどの賭博行為をしたとしている。

出典:カジノサイト賭博 容疑で主犯を逮捕 千葉 産経ニュース
http://www.sankei.com/region/news/160617/rgn1606170067-n1.html

事件の概要としては、オンラインカジノの決済サービス「NetBanQ」などを
運営していた業者が逮捕されたというものです。
日本で初めて無店舗型カジノ(オンラインカジノ)が摘発された
事件ということで話題となりました。
しかしながら、この事件で逮捕されたのはあくまで「業者」ですので、
プレイヤーには関係ないものと考えられていました。

[2]スマートライブカジノ事件(16年3月)

初めて無店舗型カジノが摘発されたことでざわついていた
日本のオンラインカジノ界隈に、更なる衝撃を与えたのが
スマートライブカジノ事件です。

逮捕容疑は2月18~26日、会員制カジノサイトに接続、
カードゲームで現金計約22万円を賭けたとしている。
3人は容疑を認め、「海外サイトなら大丈夫だと思った」と話している。

出典:ネットカジノ客の男3人を逮捕 海外の会員制サイト
「スマートライブカジノ」利用 京都府警 産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/160310/wst1603100084-n1.html

この事件の概要は、海外で合法的に運営されているオンラインカジノに賭けを
行ったプレイヤー3人が逮捕されたというものです。

オンラインカジノ界においては「オンラインカジノはグレーゾーン、
海外で合法的に運営されているオンラインカジノを遊ぶなら逮捕は
されないだろう」という考え方が主流でしたが、
この事件により、「日本でのオンラインカジノは違法なのでは?」
という風潮が強まることになりました。

しかし、プレイヤーのうち1人が不起訴を勝ち取ったことがわかって以後は
オンラインカジノ界隈も落ち着きを取り戻し、「やはりオンラインカジノは
グレーゾーンである」という意見に一致しつつあります。

[3]ドリームカジノ事件(16年6月)

NetBanQ事件、スマートライブカジノ事件と立て続けに
大きな事件が起きた日本のオンラインカジノ業界。
NetBanQ事件は「初の無店舗型カジノ摘発」、スマートライブカジノ事件は
「初の個人客の逮捕」とどちらも前例のない事件でしたが、
このドリームカジノ事件もまた前例のない事件となりました。

逮捕容疑は、共謀し、大阪市天王寺区に事務所を設け
オンラインカジノ「ドリームカジノ」を運営し、
平成25年12月~今年3月、サイト上で複数回にわたり
不特定多数の客を相手に、ポーカーの賭博をしたとしている。

出典:オンラインカジノ運営業者を逮捕 全国初…国内運営と判断 産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/160610/wst1606100039-n1.html

事件の概要は、日本国内でオンラインカジノを運営したというものです。
国内において無店舗型カジノ(オンラインカジノ)の運営者が
摘発されたのはこれが初めてのこと。
もともとの国内で賭博場を開くことは違法とされており、
逮捕された事自体は当然といえるのですが、
この事件で衝撃的だったのがこのオンラインカジノはきちんと
オンラインカジノの運営許可証(ライセンス)を取得していたということです。

サポートが日本語のみで行われていたことなどから国内で運営されていると
判断されたようなのですが、オンラインカジノ界の
「ライセンスを所持していれば安心」という常識を揺るがす事件となりました。

オンラインカジノは違法でも合法でもない?

オンラインカジノは違法でも合法でもない状態

[1]3つの事件で日本のオンラインカジノ界はどう変わったのか

3つの事件によって、日本のオンラインカジノ界はどう変わったのでしょうか。
まず言えるのは、結局のところ「オンラインカジノは違法でも合法でもない」
とするいわゆる「グレーゾーン説」が大きく変わることはありませんでした。

3つの事件のうち、オンラインカジノ界をもっとも揺るがせたのは
プレイヤー3人が逮捕された「スマートライブカジノ事件」です。
プレイヤーの逮捕=オンラインカジノは違法だとイコールで
考えてしまいがちですが、裁判で争って有罪判決が出るまでは
オンラインカジノを違法だとみなすことはできません。

3人のうち2人は略式起訴を受け入れ罰金を支払っていますが、
この略式起訴は裁判を起こさずに罰金を払うもので、この2人については
オンラインカジノが有罪か無罪か争っていません。
正式に裁判を起こすとなると拘束期間は1ヶ月を超えてしまい、
負担はかなり大きいものです。この2人は「それよりは罰金を支払って
迅速に釈放される方が良い」と判断したのでしょう。

重要なのは残った1人です。この1人は裁判で争う姿勢を見せ、
見事「不起訴」を勝ち取ったのです。

いまだこの3つの事件関しては議論が活発に行われており、さまざまな見解があります。
不起訴になったからといって、オンラインカジノが合法であると言いきることはできません。
しかし、不起訴となった(=有罪にならなかった)以上、やはり「現在の日本に
おいてオンラインカジノは違法でも合法でもない」と言えるのではないでしょうか。
※2017年5月現在の状況から

[2]オンラインカジノプレイヤーが3つの事件から学ぶべきこと

「スマートライブカジノ事件」で逮捕されたプレイヤー3人が関わっていた
オンラインカジノには、日本人専用のテーブルや
日本人が多く集まるコミュニティがあったこと、
更にはプレイヤー3人がSNSでプレイ履歴を公開していたことが原因で
プレイヤー本人を特定しやすい状況だったことが分かっています。

このことから、オンラインカジノを日本でプレイする際には、
・サイト内で日本人専用のテーブルやコミュニティがないか
・SNSなどでプレイ履歴を公開しないようにする
などの注意が必要になるのではないかと思います。

また、「ドリームカジノ事件」では、ライセンスを所持するオンラインカジノが
実は違法に運営されていたということがわかっています。
そのオンラインカジノが安全か見極めるには、単にライセンスだけで
見るのではなく、過去の実績などからの総合的な判断が必要といえるでしょう。

[3]カジノ法案成立で法律はどう動く?

日本におけるオンラインカジノがいつまでも法律のグレーゾーンという曖昧な
状況にあるのは、オンラインカジノに関する法律がないことがそもそもの原因です。

しかし、2016年末にカジノを含む総合型リゾート施設(IR)の整備を推進する法案、
いわゆるカジノ法案が成立しました。カジノ法案が成立したということは、
これからカジノに関連した法整備が行われていくということです。
その際にオンラインカジノ関連の法整備が行われる可能性は大いにあります。

日本のオンラインカジノがどうなっていくのか、今後の動きに注目が集まりますね。

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